ウェブのこと

表示するものの選定はモチベーションアップが基準

表示するものの選定はモチベーションアップが基準

コンテンツ・ファースト時代のWebサイト。表示するものはなにかと言えば、その中心はまずコンテンツそのものだということは以前書きました。
しかしその優先順位をどうするか。コンテンツ・ファーストが進んでくると、いわゆる飾り的なデザインは強力に減っていきますから、これはとても重要です。

もう結論から書いちゃいましょう。
もっともシンプルに考えれば、ご覧になった方のモチベーションをアップさせる可能性の高いものから順に、です。
そのコンテンツを見ると、とにかくまずは興味を持ってもらえるものから。そしてそれに付随するコンテンツへと誘導し、興味を行動へとモチベーションアップしていきましょう。
要はこれ、以前から言われている「AIDMA」の流れそのままに考えればいいのではないかと思います。いや、もっと短く「AIDA」の方がフィットしそうですね。
・もっと進んで「AISAS」に持ち込めるようにできれば、Web的にはかなりいいとは思います。

AIDMA、AIDA、AISASについては [ こちら ]。

そうやって考えると、シンプルに、手持ちのコンテンツの中でもっとも強力なものを選ぶことができるでしょう。それも、送り手が見せたいものではなく、閲覧者側にちゃんと効果がありそうなもの、という視点で選ぶことが大切と思います。
つまり、手持ちのコンテンツの中で閲覧者側に効果のありそうなもの。ということは、閲覧者が、どのようなコンテンツに対してどのような反応をするのか、ということについて、ある程度は分かるという状態が必要になりますね。
そのためには、まぁいちばんいいのは、顧客動向に関するデータ等を持っているのがベストですが、それも最初からいきなりあるというものでもない。それらを調べることはとても有用ですが、きっと時間もかかるし、本格的になればコストもかかることでしょう。
しかしそんなことをしなくても、普段きちんとお仕事をしている方ならある程度分かるはず。そこで重要なのが客観的な視点です。

なんで客観的な視点が必要か。まぁ、その逆を考えれば分かりますね。
自分のコンテンツというものはどうしても、自分が打ち出したいものを中心構成されていることが多くなります。でもそれって本当に、閲覧者にとって有用なものなのかどうか、自分が打ち出したいものにばかり目が行くと、ここの判断ができなるなるということです。

では、自分が持っているコンテンツをできるだけ客観的に考えてみましょう。でも、いきなり客観的にと言われてもなかなか実感が湧かないかもしれませんね。自分では客観的に考えているつもりでも、それが本当に客観的になれているのかどうか自信が持てない、なんていうことも起こるかも知れません。
その時はこう考えるといいと思います。
「自分が客だったら、その商品を、お金を出して買いたいと思うか。」
これ、「お金を出して」がポイント。人間て、例え100円程度であっても、お金を出すとなると途端に判断がシビアになるものですから。
そこで、「いやこれは欲しいよね」と思えれば、そう思う人は他にも必ずいます。つまり、モチベーションアップにつながる可能性があるということ。
これは商品だけではなく情報等であっても同じように考えることができます。

こういうコンテンツが複数出てきたら、その中でもっとも強そうなものから順番をつけましょう。そして、その強いものから順番に、もしくは強いものを中心に発信コンテンツを構成していくのです。
きっと、閲覧者からの反応が変わってくると思いますよ。

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単行本: 224ページ
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発売日: 2015/4/27
価格 :2,160円(税込み)

主なコンテンツ内容
・序章:Web担当者の仕事
・第1章:設計 - 目的と役割を明確にする
・第2章:発注・見積り - Web制作会社を見極める
・第3章:制作 - 円滑なプロジェクト管理を行う
・第4章:ソーシャルメディア - Webサイトとの連動による相乗効果
・第5章:運用・効果測定 - Webサイトは公開してからが本番