Webサイトはある程度の期間の後、やっぱりどうしてもリニューアルしたくなるもの。多くは3年に一度くらいのペースでリニューアルしていることが多いようです。これは、3年から長く見ても5年くらい経過すると、Webサイトの構成トレンドが変化し、サイトの見せ方自体が古くなってしまう。場合によっては、元のサイトで使っていた技術が、時代の変化に伴って使われなくなり、そもそも表示されなくなるというようなことも起こります(例えば今で言えばFlashアニメーションがiOSで表示しないなど)。さらには、新しいデバイスの登場などによって、そのデバイスに表示対応する必要が出てくる、など、あまりそこに必要性が高くなくとも、どうしてもそういった要請が発生するということになるでしょう。
Webサイト(ホームページ)には弱点があるということは、これまでも再三書いてきましたが、だからと言って、Webサイトはもう有効なメディアではないかというとまったくそうではありません。まだまだ使える、むしろWeb戦略の中心ハブとしての役割を充分に担えるメディアですし、逆に、これなしでWeb戦略を組み立てるためにはいろいろな工夫が必要になるなど、いろいろと一筋縄ではいかないことが増えますから、ないよりはある方が圧倒的に楽に戦略構築できる有用なメディアです。
・必ずしもWebサイトがなくてはならないということではありません。
・Webサイトがないなら、その役割を担う別のメディアの別の使い方を考える必要があるということになります。
まずはご自身のサイトのGoogle Analyticsデータを見てみましょう。アクセスしている方が使用しているデバイスはなにが中心ですか?
おそらくですが、あなたのサイトが表現しているものが、個人のお客様を対象にしているものであれば、アクセスしている方が使用しているデバイスの、もっとも多くの割合を占めているものはモバイル端末ということになるでしょう。もっと踏み込んで、その方たちが使っている機種までを見ると、いかにスマートフォンからのアクセスが多いかが分かることと思います。
つまり、こうしたサイトでは、パソコン版での見た目よりも、圧倒的にモバイル版での見た目の方が重要ということになります。ですから当然、こうしたサイトではパソコン版よりも先んじて、モバイル版での表示を考える必要があるということになります。これを「モバイル・ファースト」と言います。