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EOS6Dにした理由

EOS6Dにした理由

今メインで使用しているカメラはキヤノンのEOS6Dだ。なぜキヤノンなのかということについては、以前書かせていただいたからそちらを読んでいただくとして、その中でもEOS6Dを選んだ理由はなぜか。
ぶっちゃけ、EOS5Dが買えなかったから...というと身も蓋もないが、まぁ実際、できれば5Dが欲しかったというのは正直なところ。
しかしなぜ、それまで使用していた50Dから買い換えようと思ったかという点で言うと、実はセンサーサイズの違いが大きい。

50DはAPS-Cサイズというもの。このクラスのカメラでは標準で装備されているセンサーサイズだが、これはいわゆる35mmフルサイズに比べて60%程度の大きさしかない。だから当然画角が狭くなるので、広角側ではその効果が減り、逆に望遠側ではより望遠に見えて写る。
さて問題は、自分がかなり広角好きだったということ。以前書いたEOS KISS DIGITALに関する記事の中でも書いたとおり、それまで使っていたキヤノンEF28mm F2.8のレンズがもう全然広角に見えないということが起こる。
そこで、シグマ10-20mm F4-5.6 EX DC HSM / EX DCを買い足して、APS-Cのセンサーサイズでも充分な広角が得られるようにしていたという次第。
でもねぇ...使っているうちにこのレンズに物足りなさを感じしまった次第。原因はボケ。
いいなぁと思う写真って、主題にピントが合いながら、その背景や手前の物体についてはうまくきれいにボケてくれて、この使い方によっては、とってもいろいろな雰囲気を演出できたりする。
実際、銀塩35mmを使っている頃のEF28mm F2.8レンズでは、広角ながらとてもよくこのボケができて、出来上がりがとても気持ちよく感じたりしていたものだった。
しかし50D+シグマ10-20mm F4-5.6 EX DC HSM / EX DCではこれが出ない。
そりゃそうだ。だってレンズがF4レベルのレンズで広角となれば、そりゃボケなんてそうそう出るもんでもない。なぜなら、ボケが出やすいということは被写界深度が浅いということなのだが、広角レンズは逆にこれが深くなりやすい(逆に望遠レンズではF値が高くともボケが出やすい)。だから、広角レンズでボケをうまく出そうと思ったら、相当明るいレンズを使用する必要がある(F2.8とF4の差がここに出ているということになる)。
で、シグマの同じようなレンズでもっと明るいのというと10-20mm F3.5 EX DC HSMというのがある。お値段もお手頃だ。でもなぁ...それでも3.5止まりなんだよなぁ...とすると、このレンズに替えても、本当に満足できるかどうかに自信が持てない。それより高いF値を求めるとなるとちょっといいものが見当たらない。
いやいや...そもそもなんでシグマ。キヤノン純正のものを探せばいいじゃんというところだが、これがまた高いんですよ。
で、そんなところに登場したのがEOS6Dだった。
それまでめちゃくちゃ高かったフルサイズのカメラがこの価格(約14万円)で手に入る。その上、50Dでは撮れなかった動画も撮れる。これならば買いなんじゃないかと。
つまり、レンズ側で超広角&明るい(そしてめちゃくちゃ高い)ものを買うよりは、フルサイズのカメラにしてしまえば、以前メインで使っていたEF28mm F2.8を復活させればいいし、さらに上のクラスを狙うとしても、そんなに無茶なことにはならないだろう...という判断。
ま、どんどん新しい機種が出てくるデジタル一眼レフの世界にあって、そのうちきっと、もっと安くていいものが出てきたりもするのだろうとは思うものの、今の自分のレベルではこれでも過ぎたる高級機。
モニタ撮影や動画撮影の際のピントコントロール等に若干の不満はあるものの、あとはもう充分って感じです。
ということで、しばらくはこれで行くつもり...です。

キヤノンEOS6D。
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/6d/

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