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帰ってきた「スター・ウォーズ」はWebサイトもすごい

帰ってきた「スター・ウォーズ」はWebサイトもすごい

まさしく「あれから10年」という感じで帰ってきた「スター・ウォーズ」。1999年に「スター・ウォーズ エピソード1〜ファントム・メナス」で帰ってきた時にもかなり興奮していたが、今回はあの「エピソード6〜ジェダイの帰還」の後ということもあってさらに謎が多く、さらに興味は尽きない。
当然、映画本編もやっぱりというか、さすがというか、とってもすごいなと思った次第ですが、実は今回、スター・ウォーズのオフィシャルWebサイトにも驚きました。

まずはこちらをご覧ください。
http://starwars.disney.co.jp

開いてみると...これのどこがすごいの?という感じかもしれません。そのくらい普通でシンプル...実はそこがすごいんですよ。
だってあの「スター・ウォーズ」ですよ。もう、がっつりとこってりと、スーパー完璧にその世界観を守り切らなければ気が済まない作品。それが「スター・ウォーズ」。しかも今回はディズニー傘下での製作公開。ディズニーだって「世界観を守る」ということにかけてはほぼ世界一と言って過言ではない会社ではないか。
それがこの普通さとシンプルさ。白地にロゴと動画、その他コンテンツが並ぶ。デコレーション要素はまったくない。変な書体も使わずとっても読みやすいシンプルなフォント使用法。
これぞ今のWebサイトの理想型だと思う次第です。

まず、この徹底したコンテンツ・ファーストな造り。
自分のコンテンツを差別化させるものはデコレーションではなくコンテンツそのものであるという姿勢を軸に、飾りを見事に廃し、メインの動画その他のコンテンツを、とっても見やすくサクッとシンプルに配置する。だから、閲覧者は、周囲のごちゃごちゃに気を取られず、とにかく自分が最初に見るべきコンテンツにサクッと注意が向く。
結果、きちんとコンテンツの特徴を伝えることができ、より明確に差別化することができる。
フォントのデコレーション等も同様です。
とってもシンプルに読みやすさ第一にサクッと表示レイアウト。その目的は明確で、とにかく読みやすく、とにかくコンテンツの内容を見事にしっかりと伝えることという...こういうことが明確だからできる選択ですよね。
なんと素晴らしい...。

もちろんレスポンシブWebデザイン対応。
今やGoogleまでも推奨するこの機能は、この多デバイス時代に必須ですよとあれほど言っているのに、実際はまだその導入に懐疑的なクライアントがいたりするという...なんでかなぁと思うことが多い機能。...絶対入れた方がいいと思うんですけど...。
それも、とてもシンプルな導入の仕方が素敵。
なんか妙なところにこだわってグチャグチャいじくり回したような導入の仕方をしようとする方も多くいますが、果たしてそんなところにこだわる意味があるのかという...コンテンツ・ファースト的に考えれば、そんな必要はないと思うんですよねぇ...。
で、このサイトのシンプルさはとってもいいモデルになると思います。
とにかく、PCでもタブレットでもスマホでも、ほぼまったく変わらずそのままレイアウト変化。ただし、そのコンテンツ表示数等はちゃんとコントロールしているという芸の細かさ。
まさにレスポンシブWebデザインの鏡とさえ思ってしまいます。

これをディズニーの「スター・ウォーズ」がやっていることがとにかく素敵。
「こだわること」の肝が見えてくるように思います。
この肝を考えるポイントはコンテンツ・ファースト。
コンテンツ・ファーストについてはまたいずれ。

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主なコンテンツ内容
・序章:Web担当者の仕事
・第1章:設計 - 目的と役割を明確にする
・第2章:発注・見積り - Web制作会社を見極める
・第3章:制作 - 円滑なプロジェクト管理を行う
・第4章:ソーシャルメディア - Webサイトとの連動による相乗効果
・第5章:運用・効果測定 - Webサイトは公開してからが本番